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楽をもって和となす

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いや〜、今日の大相撲五月場所、千秋楽。
朝青龍vs白鵬(はくほう)戦は見事でした!

白鵬の横綱昇進をかけた今場所の気合い。
先日、水曜日の11日目にも観戦することができました。

土俵を取り巻く熱気、力士の覇気が2階席までも届くので、細かい技は見えなくとも、勝つ力士は土俵入りから違うのがびんびん伝わり、儀式としての清伶さ、勝負としての闘魂を俯瞰(ふかん)させてもらっているような気分に。

実際は思わず大きな声援をしてしまい^^;
すっかり身体はほかほか、ストレス解消。
個人的には安馬の躍動感あふれる一番に心打たれました。

国技館内で「びんづけ油」のあま〜い和の香りに出会えば、鼻はついつい力士の姿を追ってしまいます。

びんづけの実際の商品名は「オーミすき油」(1階売店にて1050円で買えるそうです)
江戸時代ヒゲを伸ばすのが流行し、それを固めるために松の脂とロウを混ぜて使ったのが始まりらしい。今は菜種油とハゼの実から採った木ロウをこねて作る純植物性。
甘い香りの正体が知りたかったのですが、わかりませんでした。

神に祈る儀式としての相撲。
柏手を打ち、力水・塩で祓い清め、悪霊を踏みつけるために四股(しこ)を踏む。
ちなにみ一場所15日間で使われる塩は150キロに及ぶとか。

「四房(しぶさ)」と呼ばれるつり屋根の四隅を飾る四色の房は、それぞれの色が四季と天の四神獣(しじんじゅう)を表わし、五穀豊穰を祈念、土俵の守護神だそうです。*1

「八卦(はっけ)よお〜うい、のこったのこった...」

自然の理(ことわり:易)の生きる、まさに「神事の心・技・体」でした。


*1
◯正面東側(東北) 青房 東方の守護神 青龍神(せいりゅうしん=青い龍)春
◯向正面東側(東南)赤房 南方の守護神 朱雀神(すざくしん=赤い鳥) 夏
◯向正面西側(西南)白房 西方の守護神 白虎神(びゃっこしん=白い虎) 秋
◯正面西側(西北) 黒房 北方の守護神 玄武神(げんぶしん=黒い亀)  冬
 
*2 祭りとは
「まつろふ」、すなわち、心より従う、神のお側にお仕えするという意味をもつ。また、「真釣り」、神と人が釣り合いながら一つになる、さらに、「待つ」、神の降臨を待ち望む、との意味も含む。
「まつり」は三つの要素、「清め」と「感応」と「和楽」から成り立つ。お寵りや手水やお祓いは清め、祝詞や玉串や神楽は(神威の)感応、直会神賑行事は(神人の)和楽をそれぞれ現すものである。これらが過不足なく備わってこそ真の祭りと言えるのでしょうか。
by mahaalmaharik | 2007-05-27 21:29 | 集い
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